喫茶店の香りはタバコとコーヒーの“化学反応”にあり

六曜社珈琲店

 ここ数年、年末年始は京都で過ごすことが多い。京都は学生時代や20代の編集者時代に通った店の多くが健在で、お酒を飲まない私の場合、(カフェではなく)喫茶店でダラダラと過ごすのが至福の時間。

 大晦日は、百万遍の『アルペン』も、二条城近くの『チロル』も、四条木屋町の『フランソワ』『ソワレ』も休みに入っていたので、三条河原町の『六曜社珈琲店』で過ごした。ここはいまだに全席喫煙可。テーブルには灰皿とマッチが置かれていて、店内でタバコを買うことも可能だ。

六曜社珈琲店

 私自身はタバコは吸わないけれど、昭和の喫茶店の独特の空気は、コーヒーの香りとタバコの香りの“化学反応”によるものだったのか、と改めて気付かされた。ここがカフェと喫茶店の違いではないだろうか。

 ヤニで変色したアナログレジでの現金支払いも、この店ならではの「価値あるユーザー体験」だった。

六曜社珈琲店

六曜社珈琲店
京都市河原町三条下ル東側
075-221-3820

料理・食カフェ,京都

Posted by Asanao