庄内旅行- 酒田の山居倉庫、日和山公園を散歩

2023年4月15日

酒田・山居倉庫

土門拳記念館が17時に閉館。夕食にはちょっと早いので、酒田港近くを少し散歩しようと思った。

そこで、酒田を紹介するガイドのメインビジュアルとしてよく使われる山居倉庫に向かった。土門拳記念館がある飯盛山公園からはクルマで10分程度。すぐに着いた。敷地内にある庄内米歴史資料館は17時に閉館しており、観光客はまばらだ。

山居倉庫は、1893年(明治23年)に旧酒井藩主が、米の保存と集積を目的に米穀取引所の付属施設として建造。現在も倉庫として使われている。“生きている史跡”だ。12棟が居並ぶ倉庫の表側の堂々とした景観も素晴らしいが、倉庫裏側のケヤキ並木がとても素敵な散歩道だった。二度も往復してしまった。

酒田・山居倉庫

一時間ほど倉庫付近を散歩して、早めの夕食を取ろうと「さかた海鮮市場」に向かった。山居倉庫からはクルマで5分程度。昨夜は夜遅く酒田に到着したので、ビジネスホテル一階にある居酒屋「魚民」でしか食事ができなかった。今夜は“昨夜の借り”を返したいところ。

さかた海鮮市場の2階には「海鮮どんや とびしま」という食事処があった。日本海庄内浜で獲れた旬の地魚を出すのがこの店のウリ。1000~1800円で、旅館の夕食に出るような舟盛りの定食が食べられる。ところが、18時にはほとんどのスペシャルメニューが売り切れていた。残念。仕方なく、鮭親子丼(1100円)にあわびの刺し身(700円)を付けて、今日の夕食にした。

さかた海鮮市場

カウンターの前、窓の外に目をやると、飛島への定期船が繋留されている。飛島は日本海にポツリと浮かぶ小さな島で、午前中、三崎の展望台から海上にうっすらと姿が見えていた。

食後、市場の隣りにある定期船乗り場に向かうと、一日一往復運行されていて日帰りも可能らしい。以前から島の存在は知っていたが、ここまで来たのだから突発的にこの島に行きたくなった。出羽三山に行くはずが日本海の孤島へ、まぁ、いいか。

酒田・日和山公園

レンタカーの返却時間は20時。まだ1時間半ほど時間があった。ちょうど夕暮れ時なので、酒田港が眺められる日和山公園に向かった。さかた海鮮市場からはクルマで10分ほど。

公園内には1985年(明治28年)建造の洋式灯台が残るほか、池には北前船の模型が浮かべられ、芭蕉や蕪村、子規の句碑がところどころにある。残念ながら、夕暮れ時で句碑を読んで回ることはできなかった。

眺望のよい地点に常夜灯があり、酒田港が見渡せた。明日、港から船に乗ることを思うと少し気分が高揚した。


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