青函連絡船・羊蹄丸の展示が泣ける(お台場・船の科学館)
お台場の船の科学館に、青函連絡船「羊蹄丸」が展示されています。この中に、昭和30年代の青森駅と周辺を体験できるスペースがあり、これが泣けるスポットなのです。展示はとてもリアル。
喫茶店で酔っぱらって寝込んでしまった旅行者。新米整備士を叱りつける汽車の機関士。東京に職探しに出かける家族、窓に顔をベタってくっつけて、おじいさんとおばあさんにさよならを言う小学校の子供……。
人形一体いったいに、人生のバックボーンを染み込ませているのです。
青函連絡船、最後の青森出航シーンの映像上映もあるのですが、これがまたいいのです。ナレーションは一切なし、乗客の蛍の光の歌声だけで、機関士や駅員の姿をえんえんと映した後、最後は、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」をBGMに、吹雪の海峡をゆく連絡船で終わります。
展示場を出るときは万感の思いで胸いっぱいになります。騙されたと思って、ぜひ、出かけてみてください。