年男、ようやく『敦盛』の語りが分かるようになった
新年一週間が経過しました。写真は今年の我が家のしめ縄。
私は未年のため、年男。3月で48歳になります。もう一回りで還暦とは。ようやく幸若舞『敦盛』の語りについて、しみじみと実感がわくようになりました。平敦盛と同じ16歳の息子を持っていることも、大きな理由かもしれません。
思へばこの世は常の住み家にあらず
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし
金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘はるる
南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ
さて、2015年も特に年頭の抱負というものはありません。が、50歳まであと2年ばかり。「一日一日、何かをやった」と思える毎日を送りたいな、と思っています。
というわけで、やったこと、あったことを淡々と記録する日誌(非公開)をつけ始めました。ブログ、SNS、メッセンジャーと、コミュニケーションツールに疲れたら、最終的には非公開日誌に行き着くものなのでしょうか。
飾ったり、演じたりする必要のない「素顔の自分の鏡」かな。