岡本太郎作の陶板レリーフ『躍進』に岡山駅で再会

この夏は、中国地方をうろちょろ。昨日は岡山で下車。

岡山は、犬島、直島等、瀬戸内のアートプロジェクトがこのところ話題ですが、私にとって岡山のアートといえば、これ。岡本太郎氏の陶板レリーフ「躍進」。高さ4メートル、幅10メートルの岡山駅構内にある壁画です。

1972年、山陽新幹線の新大阪〜岡山間の開業に合わせて制作されたこの作品。祖母の田舎ゆえ、子供の頃から岡山にはよく訪れるのですが、初めて山陽新幹線で帰省した際、改札を出て目に飛び込んだド派手な壁画に圧倒されたことを覚えています。5歳の鮮烈なアート体験でした。

1972年、「科学と進歩」がカッコよかった当時、岡山に延びてきた超特急はまさに「躍進」を彷彿させるものだったのでしょう。ですが、太陽の塔をプロデュースしたイケイケの前衛作家、岡本太郎氏の作品は、「まったり・ゆるい・コンサバ気質」の岡山の人々はどんな反応をしたんだろう、とか想像すると、この作品、少し微笑ましく感じてしまいす。

しかし、一つ岡山駅にリクエスト。作品の前に観葉植物を置くのはやめてほしいな。