本庄市「児玉町 旧配水塔」がジブリのアニメの世界のよう

埼玉県北部・本庄市にある雉岡城(きじがおかじょう)跡に出かけたところ、観光地図に素敵な給水塔があった。なんだかスタジオジブリのアニメ『魔女の宅急便』や『耳をすませば』に出てきそうなたたずまい。

早速、出かけてみると、丸い窓とか、避雷針の意匠とか、入り口のブルーの扉とか、とても凝ったデザインで、30分間くらい見入ってしまった。

下は本庄市教育委員会による建物の説明。

国登録有形文化財
児玉町 旧配水塔

 本庄市児玉町の市街地域は扇状地地形のため生活用水が潤沢ではなく、近代水道の敷設は永年の悲願であった。この旧配水塔は、昭和3年(1928年)に着工され昭和6年(1931年)に着工した埼玉県内で三番目につくられた近代水道施設の配水施設である。
 配水塔の構造は、隣接地に配置された地下の集水池から塔一階に設置されたポンプによって配水塔の上方の貯水槽に揚水し、自然流下の方式で各戸へ配水するものであった。この配水塔は、ドーム型天井をもつ高さ17.7メートルの筒型の建造物であり、給水人口5000人に供給する目的で設計された。現在はその役割を終え児玉地域の近代化のシンボルとして親しまれている。
 平成12年(2000年)に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として国登録有形文化財に登録された。

 平成24年1月   本庄市教育委員会

給水塔というと、私は昭和の団地に必ず設置されていたものを思い出す。ニョッキとしたコンクリートの棒の上に、金属製のタンクが載っていた。たいてい給水タンクは薄い肌色をしていたっけ。

ちょっと気になったので、日本全国にある昭和初期の配水塔を調べると、魅力的な建物ばかりでびっくり。

水戸市 水道低区配水塔

名古屋市 東山給水塔

千葉県水道局 千葉高架水槽

東京都中野区 旧野方配水塔

近代ニッポンの給水塔、急に心惹かれだした。