謎の城「岡城」跡、朝霞市の城山公園へ
週末の城址散歩。今日は朝霞市にある「岡城」跡に出かけた。
岡城は、いつ、誰が、どのような目的で築城されたのか、詳しいことはわかっていない。この地方の知将として知られる太田道灌が作ったとも、曾孫にあたる太田康資の居館であったともいわれているが、定かではない。ただ、地理的に考えて、戦国時代の後期は後北条氏の勢力圏で、拠点の一つであったことは推測できる。
岡城は、黒目川に面した高さ15〜20メートルほどの台地を、そのまま城として活用している。現在、「城山公園」として整備されており、先週出かけた天神山城とは大違い。ふもと(といっても10数メートルだが)からは、郭(くるわ)のある山上いくつもの道筋が伸びており、散策気分で城址が見て回れる。
城全体の構造は下の案内板の通り。台地の上が三つの郭に分かれている。
公園東側、黒目川に面した駐車場から反時計回りに丘を登り、三の郭、二の郭、一の郭の順で見て回った。
まず、三の郭、三つの郭の中では一番小さい。郭というよりも、二の郭の前に置いた馬出し(城の戦闘用出入口「虎口」の外側に築いて防御力を高めた陣地)に見えなくもない。
三の郭から二の郭には、小さな堀があった。
続いて二の郭。広い。八王子城、津久井城など、広大な山城跡を見てきたが、いずれもてっぺんにある本郭はスズメの涙ほどの広さ。城の規模に比べて、平な郭の面積がとても広いのがこの城の特徴だと思った。
二の郭から三の郭へは堀があり木橋を渡る。堀の深さは浅い。ここの堀は広めの溝といった感じだ。
最後に一の郭。物見櫓の位置を示す案内板が立っていた。
まさに「岡城」という名前のとおり、20分もあれば一周できる丘だった。
なお、岡城の東側、黒目川にかかる花ノ木橋から北側は、気持ちの良い散歩ができる遊歩道が続いている。もう少し涼しくなったら、ぜひ歩いてみたい。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません