岩手旅行- 遠野の程洞稲荷神社で初めてコンセイサマを見る
駅前の観光協会でもらった地図を見ると、五百羅漢のすぐ近くに程洞(ホドホラ)稲荷神社という神社が載っていた。せっかくなので、レンタカーを駐車場に駐めたままにして出かけることに。
再び山道。足元にはシダが生い茂る杉林の中を登っていく。里から山の中の神社へのアプローチは遠野滞在中に何度もあったが、そもそも遠野に限ったものではなく、きっと日本の山里のどこでも見られた(今でも見られる)風景ではないだろうか。
15分ほど山道を登って、お稲荷様特有の小さな赤い鳥居をいくつかくぐり、程洞稲荷神社に到着した。案内板には下のような説明が。
程洞のコンセイサマ
市民に親しまれている程洞のお稲荷さんは、明和2年(1765)に阿曽沼氏の一族の宮道義が勧請したと伝えられているもので、祭日は6月9日です。境内に、子宝や腰痛などにご利益があるといまなお信仰されている、巨大なコンセイサマがまつられています。
社殿は半ば朽ちている。大きな地震が来たら、確実に崩れそうだ。
コンセイサマ(金精様)が祀られた小さな祠があった。『遠野物語』で存在は知っていたけれど、実物を見るのは初めて。男根の形をした石の造形物で9本あった。手間には、木製の男根が9本置かれている。
コンセイサマは「子宝」「婦女子の病気平癒」「馬の息災」といったご利益があると信じられている。この程洞稲荷も女性の参拝者が多いという。だが、私が訪れたところ、周辺には人は一人もいなくて、存在自体が忘れられたような雰囲気だった。
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