隣はラブホテル! 北条氏政・氏照兄弟の墓所(小田原)
後北条氏の居城、小田原城を見学した帰り、北条氏政・氏照兄弟の墓所(小田原市指定史跡)を訪ねてみた。地図で確認をすると、小田原駅からすぐのところにある。北条氏政といえば、最盛期の版図は伊豆、相模、武蔵、上野に及んだ関東の覇者。なので、小さいながらも、厳粛なお寺の境内にあるものと思っていた。
「北条氏政・氏照の墓所」への道案内プレートは、「おしゃれ横丁」というゲートに小さく貼られていた。ゲートをくぐると、そこは場末感漂うスナック街。脇道は迷いそうな小路だ。この奥にお寺があるのかな?と思いながら“横丁” を進むと、忽然と氏政・氏照兄弟の墓所を見つけた。なぜ、こんな場所に?
小田原市の公式サイトを調べると、以下のように書かれている。
氏政、その弟氏照の両人は責任を負って自刃しました。自刃の場所は、城下の田村阿安斎邸(南町)で、遺骸は北条氏の氏寺であった伝心庵に埋葬されました。北条氏滅亡後、大久保氏の時代になって伝心庵は寺町(中町)に移され、その跡に永久寺を建立したので、この墓所は永久寺の所有となりました。
なお、この墓所は永く放置されてあったものを、稲葉氏が小田原在城の頃、北条氏追福のため、作り直したものです。それも関東大震災で埋没し、行方不明となりましたが、翌年、地元の有志によって復興されました。
なるほど、20世紀になって復興されたものだったのか。小高いお墓の土台を上がると、地元の人たちにより、きれいな花が供えられていた。
石碑の前で中学生の息子と二人手を合わせたが、隣はなんとラブホテルの出入口! 子供の手前、どうも居心地が悪かった。
毎晩、カップルが脇を かすめて通るのだろうか。氏政公がちょっとお気の毒に思えた。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません