感想/堀紘一『一流の人は空気を読まない』
一流の人は空気を読まない
著者/堀紘一著
発行/角川グループパブリッシング
タイトルに惹かれて衝動買いした。「まわりの空気を読んで仕事をしていては、ビジネスの成功ないよ」という本。
しかし……最後まで頑張って読んだけど、あまり得るものはなかった。一言でいうと、団塊世代のオヤジに飲みに誘われて居酒屋に出かけたものの、「若いころオレは苦労したが、今の若い奴は努力が足りん、このままでニッポンはいいのか!」なんて話をえんえんと聞かされて、気がついたら終電間際、という内容。
第一章以外、「空気」の話はほとんど出てこず、第二章以降は、人生と仕事に対する著者の一方的な語りが200ページに渡って続く。結局、日本人が気にする「空気」とは何なのか? は、最後までわからなかった。
居酒屋で終電まで、団塊オヤジの説教を聞きたい方はどうぞ。
……こんなに酷評した本は初めてです。