入間川 冬の散歩記録(1) いるまがわ大橋〜八瀬大橋
歩道・自転車道が整備された入間川の岸辺
新型コロナウイルス感染症、2度目の緊急事態宣言下、遠出を自粛して、川越市内を歩いています。三密を避けて歩くには、川の土手が一番。休日に入間川の流域を歩くことにしました。歩道・自転車道が整備されているので、散歩しやすいですよ(時折、猛スピードを出すマナー違反のロードバイカーはいますけど)。
入間川は旧市街を中心に、川越市の北半分を円弧を描くように流れています。西から、いるまがわ大橋、八瀬大橋、初雁橋、川越橋と、数キロごとに橋が架かっており、2つの橋を渡ってぐるっと一周すると、だいたい6〜7キロ。徒歩で約1時間〜1時間20分ほどのコースです。
何回かに分けて川沿いの歩行記録を記しておきます。初回はいるまがわ大橋〜八瀬大橋です。
いるまがわ大橋で牛の姿に釘付けになる
スタート地点は安比奈親水公園。入間川の河川敷を利用した広さ約18ヘクタールの広大な公園です。サッカーグラウンド、野球場、テニスコート等があり、休日は子どものサッカーチーム、野球チームの練習試合でファミリーがいっぱい。この駐車場に車を駐めて、まずは上流に向けて川沿いに南下しました。
公園内の川のすぐそばを歩いていると、いつのまにか中洲に出て行き止まりに。300メートルほど引き返し、ドッグランのそばを通って公園を出ることができました。
安比奈親水公園の南側は西武文理大学・高校・中学のキャンパス。モダンな校舎脇を進むと、川越市と狭山市の境界線に出ます。
この散歩は川越市内を中心に歩きますが、対岸に渡る「いるまがわ大橋」は狭山市になるのでいったん市外へ出ます。安比奈親水公園から約2キロ。25分ほどで、いるまがわ大橋に到着。
2005年に開通した比較的新しい橋。長さ463.8メートル。狭山市の奥富と柏原を結んでいます。
左岸の奥富から右岸の柏原に渡ると、左手に悠々と日向ぼっこをする牛の姿が見えました。畜産農家のようです。橋の上から牛たちの姿を見下ろすように眺められるので、思わず足を止めてしまいました。
いるまがわ大橋を渡って一つ目の交差点を左に折れ、今度は入間川の右岸を北上します。
洪水から暮らしを守る戸隠神社石祠
200メートルほど歩くと、小さな石祠がありました。戸隠神社石祠。水神である九頭龍大神を祀っています。
入間川・新河岸川近辺ではちょくちょく水神の石祠に出くわします。この戸隠神社石祠については、別途詳しく記事にしました。そちらもぜひご覧ください。
さて、入間川の左岸は舗装された自転車道が整備されていますが、右岸の河川敷は土ぼこり舞う砂利道。モトクロスバイクの練習をしている人たちがいるので、ちょっと離れた土手道を北上しました。
右手は水田地帯。冬は黄土色の大地が広がっていますが、夏はのどかな水田の風景を眺めることができそう。田んぼの中に古い農家が点在しています。古民家好きは思わずのぞきたくなりそう。
戸隠神社石祠から2キロメートルほど北上すると、西武建材安比奈工場の隣に樹木が密集している姿が見えます。ここは今は廃線になった西武鉄道安比奈線安比奈駅の入口跡。
西武安比奈線は川越市の南大塚駅から安比奈駅を結んでいた貨物線です。もともと入間川で採取した砂利の運搬目的で1925年に開業したものの、1963年から半世紀以上休止。2017年ついに廃止されました。
八瀬大橋の北側、池辺公園付近の廃線跡にはレールが残っています。こちらは次回レポートします。
荒れ地に立つトイレは台風19号の爪痕か?
水管橋をくぐると八瀬大橋が見えてきます。住所は川越市の的場。川越市西部と関越道川越インターチェンジを結ぶ橋です。橋の長さ239.2メートル。
八瀬大橋を渡るとスタート地点・安比奈親水公園の北端に着きます。橋を渡って再び左岸を南下すると、荒れ地の中に個室トイレがぽつんと1つ立っています。何やら現代アートのインスタレーション作品みたい。
一昨年、2019年の台風19号が通過した際、川越市内の入間川・越辺川・新河岸川といった河川が増水し、河川敷が水没しました。その爪痕のような気がします。
安比奈親水公園を14時40分にスタートして、いるまがわ大橋と八瀬大橋を渡り、16時25分に戻りました。
歩行距離:8.3キロメートル。歩行時間:1時間39分。
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