入間川 冬の散歩記録(4)雁見橋〜平塚橋〜落合橋
新型コロナウイルス感染症、2度目の緊急事態宣言下、川越市内の入間川両岸を散歩しています。前回は、初雁橋〜川越橋〜雁見橋間をレポートしました。
4回目は雁見橋〜平塚橋〜落合橋間を歩きます。
3つの川の流れが集まる落合橋付近
スタート地点は国道254号線の落合橋。橋のたもとに駐車可能なスペースがあり、ここ車を駐めました。
国道254号にある落合橋は長さが562.6メートルあります。上りと下り、2つの橋からなっており、上りは1968年、下りは1977年に完成。
川越市の橋の中でもとりわけ重要な存在。入間川・小畔川(こあぜがわ)・越辺川(おっぺがわ)という3つの川に架かり、治水の要衝にあります。2019年の台風19号の水害では、落合橋から西のエリアが甚大な被害を受けました。
地図を見ると3つの川の流れが集中する場所であることがよく分かります。
まず、落合橋を南側から渡って入間川の対岸へ。東松山方面に向かう大型トラックがすぐそばを走り抜けて、ちょっとスリリング。
橋の途中にある入間川と小畔川を分ける土手へ左折。左手に入間川、右手に小畔川を眺めながらひたすら南下します。
落合橋の西側、入間川の土手と川の間は手つかずの沃野。右奥に秩父・多摩の山地が連なり、神奈川県にある丹沢山系の大山までを見渡すことができました。冬の散歩ならでは。
やがて、土手は小畔川と分かれて、平塚・平塚新田の水田地帯に入ります。
左に川沿いの沃野、右に田んぼという風景が2キロメートルほど続くと、薄い緑色の平塚橋に到着。
平塚橋は長さ217.8メートル。1971年に完成。県道片柳川越線が走り、川越市の寺山と平塚地域を結んでいます。ブルーの雁見橋とグリーンの平塚橋、遠目には色で判別可能。
棚田式魚道がある小さなダム「寺山堰」
平塚橋をさらに南へ進むと。小さなダムが見えてきました。農業用の灌漑用水の取得目的に作られた「寺山堰」です。
この堰には階段状の水路があります。これは魚が行き来できる魚道。棚田の形をしていることから「棚田式魚道」と呼ばれています。この近辺では、コイ、フナ、スモールマウスバスなどが釣れるらしい。
寺山堰を南に進むと、前方に雁見橋が見え、右奥に神社の屋根が見えてきました。春日神社です。
川越で春日神社というと、砂新田地域にある江戸掘で飾られた一間社流造りの本殿(市有形文化財指定)が知られていますが、こちらは無形民俗文化財「犬竹の一升講」という神事がそうです。この神社と神事については、別の機会に書くことにしよう。
小さな寺社・祠・水神が次々に現れる右岸
春日神社を後にして、前回も渡った雁見橋を西から東へ、川越市街地方面へ渡ります。そして今度は入間川の右岸を北上。
この辺りは左岸よりも右岸の方が歩道・自転車道共に整備されています。雁見橋から北は土手の歩道・自転車道が2段に分かれました。2本の道路は、堤防を当初の高さよりも後の時代に、さらに高く盛った際に作られたものと推察。
雁見橋から落合橋までは、約3キロメートルに渡り、土手近くに小さな寺社や祠・石地蔵が続きます。
落合橋を15時前にスタートして、平塚橋と雁見橋を渡り、16時20分に戻りました。
歩行距離:7.2キロメートル。歩行時間:1時間20分。
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