原田知世が語る久保田早紀のアルバム『サウダーデ』

原田知世ちゃん、僕と同じ歳です。映画『時をかける少女』の頃、同級生の男どもがみんな騒いでいたけど、当時、あんまり意識しなかった。最近、彼女の周りに漂う「空気感」がとても好きです。

原田知世。人生の五枚(Woman.excite)
このアルバムが発売された当時、私は中学生でした。ちょうど「異邦人」が大ヒットしていて、久保田さんの歌声がとても好きになって、貸しレコード屋さんでこのアルバムを借りて、テープにおとして何度も何度も聴いていましたね。今でも全曲歌えるし、歌詞も全部覚えています。この『サウダーデ』というアルバムは、半分がポルトガル録音なんです。その「ポルトガル録音」という印象がすごく強くて、もちろんポルトガルには行ったことはないし、ファドという言葉もこのアルバムで初めて知ったんですが、ファドギターの響きが本当に美しくて、子供心に、なんて哀愁があるんだろうと思っていました。ファドギターと彼女の歌声が本当に美しく合っていて、今聴いても大好きな1枚です。

わ! 日本のどこかで僕とまったく同じ体験をして、同じレコードを買っていたんですね。僕もこのレコードでファドを知りました。僕も一押しアルバムです。


久保田早紀『サウダーデ』

サウダーデ(紙ジャケット仕様)
演奏/久保田早紀
レーベル/Sony Music Direct

シングル『九月の色』を含む久保田早紀のサードアルバム。前半の5曲はポルトガル録音、後半の5曲はもう少しポップなヨーロッパサウンド、とバラエティに富んだアルバム。(Amazonより)


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