エティハド航空のモニターコンテンツで中東気分に
夏季休暇を取得して、トルコ旅行に出かけた。海外旅行では、出発・帰国時の機内体験も楽しみの1つ。今回、初めてアラブ首長国連邦国営・エティハド航空を利用。中東の航空会社ならではのユニークな機内体験だった。
成田空港の搭乗口から機内に入ると、照明をぐっと落としたシックな雰囲気。同じ機体であっても、JAL、ANAの機内とはまったく違った空間だった。
搭乗時・降機時、アラビアンナイト風のボーディングミュージック(BGM)も新鮮だった。映画『ハリー・ポッター』シリーズを思わせるミステリアスな音楽だ。
客室乗務員の制服は「産油国」を感じるゴージャスなデザイン。何やらディスニーのテーマパークを思わせる機内だった。
メッカの方角・距離を確認できる
興味深かったのが、座席前のモニターコンテンツ。
私は飛行機に乗っている間、「今、どこを飛んでいるのだろう?」と、しょっちゅうモニターで現在地を確認してしまう。
最初にモニターの言語を、アラビア語・英語の2つから英語を選択。
「Flight Path」というボタンをクリック。すると、航路を追いかけられる地図とは別に、イスラム教の聖地・メッカの方角が分かる「Mecca Pointer」というボタンがあった。
ボタンを押すと、出発地・目的地の方角と距離と共に、メッカへの方角と距離が表示されている。これなら、長い機上生活でサラート(礼拝)の時間が来ても、座席でお祈りすることができる。メッカの方向を感じながら、飛行機に乗るのは新鮮な体験だった。
コーランの朗唱を聞くことができる
また、ヘッドフォンでのBGMが楽しめる「Albums」のボタンを押すと、左上・先頭に「The Holy Quran」のボタンがあった。イスラム教の聖典・コーランの朗唱を聞くことができる。第1章の先頭からでも、章ごとにも聞くことも可能。
コーランは文学的価値が高く、かつて、書かれている文章の意味が理解できない者でも、アラビア語の音韻の美しさに引かれて改宗した人たちも多くいたらしい。
確かに説法の意味はまったく不明だが、下手なヒーリングミュージックよりも、何やら心を落ち着かせる効果をコーランに感じた。
アラブ首長国連邦の首都・アブダビは中東のハブ空港。ヨーロッパ、中東、アフリカ方面に旅する際、ぜひエティハド航空を体験してほしい。
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