川越氷川神社-2020年の初詣その2

川越氷川神社 2020年初詣

川越の神社で、最初に思い浮かべるのが川越氷川神社。

この神社は太田道灌が川越城を築城して以来、町の総鎮守とされ、歴代の川越藩主に崇敬を受けた。全国に知られる「川越まつり」の正式名称は川越氷川祭といい、川越氷川神社の祭礼である。

2020年元旦の初詣は、正月休暇を過ごした与那国島の十川神社に参拝した。だけど、昨年、本籍を川越に移したことだし、まずは総鎮守に詣でるべきだろうと、1月5日に改めて川越氷川神社に出かけた。

三が日の昼間は、お鳥居から国道16号線まで参拝者の列が続く。5日の境内は混雑していものの、すぐに境内に入ることができた。無病息災を祈念した後、御神木を回り、一番小さな破魔矢を買って参拝を終えた。

川越氷川神社 2020年初詣
右/本殿裏手の御神木、左/一番小さな破魔矢(1,000円)

ところで、氷川神社という名前の神社は、関東平野一円でしばしば目にする。大阪に住んでいた頃は「氷川神社」の名さえ知らなかった。

氷川神社は、旧武蔵国(東京都・埼玉県・神奈川県の一部)を中心に、古来、度々氾濫を起こした荒川の流域に多い。

スサノオにちなんだ神道信仰の一つ「氷川信仰(ひかわしんこう)」と深い関係があるとされているが、もともと「氷川神」はスサノオではなく、見沼の水神だったともいわれている。

「見沼」という地名は現在、さいたま市の区名として知られている。江戸時代以前は、さいたま市東部に広がる巨大な沼で、竜の形をしていた。ゆえに見沼には竜神が住んでいるとされ、多くの竜神伝説が残っている。洪水、氾濫をテーマにしたものが多い。

2019年は台風19号の影響で、川越市北部の河川が氾濫し、大きな被害を受けた。初詣を終え、改めて水神と氷川神社の存在理由について思いを馳せた。

台風19号で増水した新河岸川
2019年10月13日、台風19号が通過した翌日の新河岸川


ブログランキングに参加しています。読んだらこちら(にほんブログ村へ)をクリックいただけないでしょうか。励みになります。