王福春 写真集『火車上的中国人』 – 私の旅心を刺激した7冊(その5)
旅行ライター・伊藤伸平さんからの「7日間ブックカバーチャレンジ」のバトン、私の「旅心」を刺激した本の5日目は、中国のカメラマン・王福春の写真集『火車上的中国人(汽車の上の中国人)』を。
2001年発行、中国で大変話題になった鉄道写真集で、広州か成都の書店で衝動買いしたもの。1990年代、中国経済の離陸期、まだ「人民」がいた頃の長距離列車内の様子がうかがえます。
車内でデカい麻雀牌を打つグループ、寝台列車で一人胡弓を引く女性、ドアの前でメッカに礼拝するイスラム系少数民族の男性、生々しい生活風景の貴重な記録です。
1987年の時刻表と照合して見るのが、個人的な楽しみ。
そういえば、北京〜天津間の急行列車で、前に座っていた若い男子が、毛筆で書かれた漢詩を延々と朗詠してたことがありました。
日本の列車内に比べると、NYの地下鉄車内も中国の列車内も、みんな自由気ままにやってますよね。
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